Label Engineの代替:取り分ではなく、定額の料金
先に結論を。Label Engineには無料で入り、精算はあとから、Net Revenueにかかる取引手数料という形で行います。同社の規約はその率を「By way of example only」として17.5%と示し、「on a per label basis」で「sole discretion」により定める権利を留保しています。当社もセルフサーブのプランでは割合をいただきます。Soloで85%、Basicで85%、Proで90%がお客様の手元に残ります。Custom DistributionとすべてのAPIティアでは、割合の代わりに年額固定料金をお支払いいただきます。以下のLabel Engineの値は、いずれも同社のページからの引用で、表の下にリンクを添えています。
解約したら、カタログはどうなるのか
配信を受け入れられた顧客は、同社の規約により、Label Engineに対して「for as long as such Label Engine services are used, an exclusive, transferable, sub-licensable, irrevocable, worldwide, royalty-bearing, right」を原盤の利用について許諾します。同じ文書はその範囲に制限も置いており、Label Engineは「shall not have any right to do remixes, edits, alterations of the master tracks」とされています。お客様がLabelGridに許諾するライセンスは全世界・非独占です。同じ原盤を同時に他社からも配信でき、契約終了後に独占が残ることもありません。
同社のページ、当社のページ
公開文書から、行ごとに
以下のLabel Engineの値は、いずれも同社の公開ページからの引用で、表の下に閲覧日とともにリンクを記載しています。出典は料金ページ、配信と会計のページ、会社概要ページ、利用規約です。双方の公開文書から確認できなかった行は、推測せずに省いています。
| 項目 | LabelGrid | Label Engine |
|---|---|---|
| その会社が売っているもの | 1つのバックエンドで動く3製品。レーベルとアーティスト向けのセルフサーブ配信、Imprint(お客様自身のドメインで動くホワイトレーベルポータル)、Engine(API)。ロイヤリティ計算、アーティスト別明細、自動分配はBasic以上とすべてのAPIティアで動き、Soloには分配もアーティスト別明細も付きません。 | 4つのモジュールの束。配信、会計、プロモーション、デモ管理 |
| 始めるのにかかる費用 | LabelGridの配信プランとAPIティアはいずれも年額固定料金を公開しており、料金ページに掲載しています。セルフサーブのプランは7日間の無料トライアルから始まります。配信に無料で入る道はありません。 | 配信:前払い費用なし、サブスクリプションなし |
| 顧客の手元に残る割合 | アカウントごとに設定される料率ではなく、プランごとに公開された取り分です。標準DSPロイヤリティのうちSoloで85%、Basicで85%、Proで90%がお客様に残ります。Custom DistributionとすべてのAPIティアでは、LabelGridの契約を通じて得た標準DSPのロイヤリティの95%、お客様ご自身のDSP契約またはSOBO経由で得た分は100%がお客様に残ります。SOBOはCustom DistributionとAPIティアでのみ利用できます。プラットフォーム料金は、カタログとともに膨らむ割合ではなく、規模に応じて段が上がる年額固定額です。 | 規約§6.4、同社の文言:Net Revenueに対し「By way of example only, Label Engine currently charges a transaction fee of 17.5%」。料率は「on a per label basis」でLabel Engineの「sole discretion」により設定 |
| レーベル数 | プランごとのレーベル数は、Soloが1、Basicが3、Proが5、Custom Distributionが50。APIティアが測るのは別のもので、エンドカスタマー向けポータルの数です(Starter APIで5、Growth APIで25、Scale APIで100、Custom APIは無制限)。標準の各APIティアは、サポート経由でレーベル用ポータルの追加パックを1つだけ足せます。Starterで5、Growthで10、Scaleで25です。 | Label Servicesのサブスクリプションで最大10レーベル |
| API、ホワイトレーベル、DDEX | 営業との会話なしに読める公開APIドキュメント。サンドボックスはAPIプランが有効になった時点で開きます。公開MCPレジストリに掲載されたオープンソースのMCPサーバー(MIT、npmの@labelgrid/mcp)。お客様自身のブランドとドメインで動くホワイトレーベルポータルのImprint。配信の一部としてのストアへのDDEX ERN納品と、導入後にAPIプランおよびCustom Distributionで使えるDDEX ERNインポート。LabelGridはERN 3.8.2、4.3.0、4.3.1、4.3.2に対応します。 | 2026-09-23に閲覧した13件の個別ページには、API、ホワイトレーベルポータル、DDEXのいずれについても記載なし |
| 独占性 | LabelGridが受けるのは全世界・非独占の配信ライセンスです。同じコンテンツを同時に他社からも配信でき、契約終了後に独占が残ることはありません。 | 配信ライセンスは、サービスを利用している間は独占 |
| 配信なしの道具だけ | LabelGridにも配信なしの独立プランGATEがあります。1レーベル分のカタログとリリースの管理に加え、その裏でWordPressへのカタログ書き出しが動きますが、DSPへの納品もロイヤリティの回収もできません。このWordPress関連の機能は、すべての標準プランとすべてのAPIティアにも含まれます。LabelGridのロイヤリティ計算が扱うのはLabelGrid経由で配信された収益で、明細、支払い、そしてBasic以上とすべてのAPIティアでの自動分配が付きます。 | Label Services(配信なし):$499/year または $49/month、最大10レーベル |
| ISRCとUPCのコード | ISRCとUPCのコードは追加費用なしで含まれ、リリース作成時に自動で割り当てられます(トラックごとにISRC、リリースごとにUPC)。のちに配信会社を変えても、引き続きお客様のものです。すでにコードをお持ちの場合は、そちらを入力することもできます。 | ISRCとUPCのコードは無料。初期費用、配信料、サブスクリプション料なし |
上記のLabel Engineに関する8件の値は、いずれも同社の公開ページから取得しています(2026-09-23閲覧): label-engine.com/about_us.php, label-engine.com/digital-music-distribution.php, label-engine.com/pricing.php, label-engine.com/terms_of_use.php。同社の一次情報ページから確認できなかった項目は、推測せずに省略しています.
何を買うことになるのか
ホスティング型のアプリか、その上に作れるプラットフォームか
Label Engineが何であるかは、同社の会社概要ページが説明しています。「Our system is completely web-based, meaning there is no software to install」。2026年9月23日に閲覧した13件の個別ページには、API、DDEX、ERN、MCPサーバー、webhook、サンドボックス、ホワイトレーベルポータルのいずれについても記載がありません。これは同社の公開資料が何を扱っているかを述べたもので、それ以上ではありません。ヘルプセンターやアプリ内ドキュメントはその取得範囲に含まれておらず、非公開のAPIやパートナープログラムがあってもそこには現れません。
LabelGridは1つのバックエンドで3つの製品を公開しています。レーベルとアーティスト向けのセルフサーブ配信、お客様自身のブランドとドメインで動くImprint、そしてAPIのEngineです。Engineのドキュメントは営業との会話なしに読め、サンドボックスはAPIプランが有効になった時点で開き、MCPサーバーはMITライセンスで公開MCPレジストリに載っています。ストアへの納品にはDDEX ERNのメッセージ体系を使い、ERN 3.8.2、4.3.0、4.3.1、4.3.2に対応します。
どちらの形が必要かは、仕事の中身が決めます。レーベルの運営を代わりにやってほしいなら、ホスティング型のアプリで足ります。プラットフォームの上に作るなら、読めてテストできてバージョン管理された面が要りますし、ロードマップを預ける前にそれが公開されていなければなりません。
まずプラグイン、次にAPI
自分のサイトに自分のカタログを
LabelGridのWordPressプラグインは、リリース、アーティスト、ダウンロードゲートを6時間ごとにお客様のサイトへ同期します。どのアカウントでも追加費用なしで使えます。プラグインの先には公開APIがあり、こちらはAPIプランとトークンが必要です。用意できれば、@labelgrid/mcpと@labelgrid/cliでディスコグラフィを公開したり、自分のカタログに対する一括更新をスクリプト化したりできます。
レーベルとアーティストのために
ここでの配信プランに含まれるもの
LabelGridのプランは年額で、価格も公開しています。標準DSPロイヤリティのうちSoloで85%、Basicで85%、Proで90%がお客様の手元に残り、プランの料金がその1年の料金です。中身はこうです。Dolby Atmosのミックスとハイレゾマスターは、すべての標準プランとすべてのAPIティアで追加料金なし。自動のロイヤリティ分配とアーティスト別明細はBasic以上とすべてのAPIティアで動き、Soloにはどちらも付きません。ISRCとUPCは追加費用なしで自動的に割り当てられ、配信会社を変えても引き続きお客様のものです。配信プランのリリースは、納品前に品質、メタデータ、権利を人が確認します。アカウントが自身の直接契約のみを通じて配信している場合を除きます。セルフサーブのプランは7日間の無料トライアルから始まります。
この読み手にとって、違いは機能一覧ではありません。同社の会社概要ページが売っているのは4つのモジュールの束で、配信の周りに「Accounting」「Promotion」「Demo Management」が並びます。Label Engine上のレーベルは、その束の代金をカタログが稼いだ中から支払います。LabelGridには年に一度お支払いいただき、プラットフォーム料金はロイヤリティの明細が増えるたびに上がるのではなく、規模に応じて段が上がります。足りていないのがプラットフォームではなくレーベルの日々の運営なら、同社の束はまとまりのある買い物です。
ホワイトレーベル事業者のために
1つのアカウントに多数のレーベルか、1社ごとにポータルか
Label Engineの形は、1つのアカウントの中にレーベルが入る形です。会社概要ページには、複数のレーベルを管理でき、「set up unlimited user accounts to grant access to your entire team」とあります。LabelGridの形では、お客様の顧客一人ひとりが自分のワークスペースを持ちます。
料金ページの階段は、その会話の天井ではなく床です。これらの上限の外にある事業には個別契約があり、上限、プラットフォーム料金、特注のパッケージを扱います。単一レーベルのアーティストを数千人規模で抱える運営に対するレーベルの一括料金は、その実例です。数字はNDAのもとで合意します。
API利用者のために
プランを買う前にドキュメントを読む
Engineのドキュメントは公開しています。ログインも資格審査のフォームも不要で、エンドポイントの挙動を見るのに電話は要りません。標準の3ティアは年額固定料金として公開し、Custom APIは公開された開始価格に加えて月あたり1トラック$0.025です。サンドボックスは購入前ではなく、導入時のスクリーニングとKYCまたはKYBを経てプランが有効になった時点で発行します。納品にはDDEX ERN 3.8.2、4.3.0、4.3.1、4.3.2を使い、SFTPまたはS3経由のERNインポートはAPIプランとCustom Distributionで動きます。有効化はサポート経由で、初回設定費用がかかります。
請求額が動くのはメーターのところなので、そこを挙げます。標準の各ティアはトラック数の上限、エンドカスタマー向けポータルの数、そして月々の処理ロイヤリティ額の上限を持ち、上限は米ドルでStarter APIが$35,000、Growth APIが$115,000、Scale APIが$350,000です。トラックやポータルの上限を超えると公開された階段を1段上がります。ロイヤリティ上限を継続的に超えた場合は超過料金ではなく、上位ティアへの相談が始まります。どのメーターも個別契約では交渉できます。
APIの上には@labelgrid/mcpがあり、MITライセンスで公開MCPレジストリにio.github.labelgrid/labelgrid-mcpとして掲載されています。同じエンドポイントを包む@labelgrid/cliもあります。どちらもAPIプランとトークンが必要です。カタログに触れさせる前に、中身を読んでください。
Label Engineが勝っているところ
Label Engineを選ぶ3つの理由
Label Engineのほうが良い答えになる3か所を、いずれも同社の公開ページから挙げます。
この節は、当社が公開するすべての比較ページに必ず置いています。信用できない比較に価値はありません。
どちらを選ぶか
Label Engineを選ぶ場合、LabelGridを選ぶ場合
必要なのがレーベルの運営そのものなら、Label Engineです。同社の会計ページは「royalty statements from any store, any distributor, in any currency, in minutes」の処理を売りにしており、これは自社の明細だけでなく他社の明細も対象にする仕事です。プロモーションのページは「visually-stunning, custom emails to all of your DJ, tastemaker, radio station, and blog contacts」を送ります。デモ受付の仕組みは「allows you to create a unique URL and email address for your label」。配信の顧客に対しては「will manage the transfer from previous distributors」としています。
払うものがないところから始めたい場合や、同社の実績レーベルが自分たちと似ている場合も同社です。トップページの推薦文はKannibalen Records、Insomniac Music Group、Discipleからで、うち1社は「from one label to now over twenty imprints」まで広げたと述べています。規約に挙げられているオプトイン先のうち4つはエレクトロニックやDJ向けのプラットフォームです。それが同社が広告している買い手で、2008年から相手にしてきた買い手です。
ホスティング型のアプリだけで要件が満たせる場合も同社です。「Our system is completely web-based, meaning there is no software to install」。実に多くのレーベルにとって、それ以上は要りません。
誰かを選ぶ前に
どこを選ぶにせよ聞く価値のある7つの質問
他社に聞くのと同じように、当社にも聞いてください。