iMusician の代替サービス:他社のリリースを回すためのインフラ
結論から言うと、iMusician が売っているのは、自分の音楽を自分で出すアーティストとレーベル向けの5段のはしごです。リリースごとに支払う2つのプランと、3つの年額サブスクリプションがあり、1つのアカウントで複数のアーティストを扱えます。LabelGrid が売っているのは、事業者が他社のリリースを回すための層です。ロイヤリティ会計、Basic 以上での自動の分配、そして API ティアでは、エンドカスタマーごとに独立したワークスペースを持つ文書化された REST API。Imprint はそのワークスペースをあなた自身のブランドの下に置き、オンボーディング時に見積ります。レコードを1枚出すアーティスト1人にとっては、iMusician のほうが当社のはしごのどの段より安く、手順も簡単です。下の表にある iMusician の値は、いずれも同社自身の公開ページから取得しています。
このサービスは誰に売られているのか?
iMusician はその問いに自分で答えています。同社の一般規約によれば、そのサービスは「are made for indie artists and labels, and explicitly excludes aggregation businesses (e.g. ‘distributors’). If in doubt, please contact iMusician for a custom deal.」LabelGrid が想定している買い手、つまり他社の音楽をリリースして会計まで行う事業者は、同社のフェアユースポリシーがプランに乗せず会話へ回す相手です。そして同社もレーベル向けのティアを売っています。AMPLIFY Pro は「AMPLIFY PRO: DESIGNED FOR GROWING & ESTABLISHED LABELS」と見出しが付き、メインアーティストは無制限です。これは各社が誰に売っているかについての記述であって、どちらが何を作れるかについてのものではありません。
両社の公開ページから
公開ページから、項目ごとに
下記の iMusician の値は、いずれも同社が公開しているページから取得したもので、出典は閲覧日とともに表の下にリンクしています。同社のページが述べていない項目、あるいは2通りに述べている項目については、どちらかを選ばずにその旨を書いています。
| 項目 | LabelGrid | iMusician |
|---|---|---|
| サービスの販売対象 | 他社の音楽をリリースする事業のために作られています。1つのバックエンドで3つの製品が動きます。セルフサーブの配信、ホワイトレーベルポータルの Imprint、API の Engine | 同社のフェアユースポリシーはアグリゲーション事業を除外。カスタム契約は会話から |
| プラン | セルフサーブの Solo、Basic、Pro、その先に Custom Distribution と4つの API ティア。いずれもウェブサイトに価格を掲載 | 5つのプラン。Starter、Rockstar、AMPLIFY、AMPLIFY+、AMPLIFY Pro |
| 販売収益のうち手元に残る割合 | Solo と Basic で85%、Pro で90%があなたの手元に残ります。Custom Distribution と API ティアでは、LabelGrid の DSP 契約を通じて得たロイヤリティの95%が、あなた自身の契約で得た分は100%が手元に残ります | AMPLIFY プランに加入中は、販売収益へのコミッションは0% |
| 支払いをやめた場合 | サブスクリプションが60日を超えて失効した場合、どのプランでも LabelGrid がコンテンツを削除または撤回することがあります | サブスクリプション終了後もリリースは公開されたままで、維持のための料金もかかりません |
| 共同制作者への支払い | プラットフォームから共同制作者へ支払う自動の分配。Basic 以上とすべての API ティアで動きます。Solo に分配機能はありません | 分配額は計算されますが、共同制作者への支払いはアカウント保有者が手動で行います |
| アカウント構造 | エンドカスタマーはそれぞれ独立したワークスペースで、独自のログインと強いデータ分離を持ちます。プランごとのレーベル数は Solo 1、Basic 3、Pro 5、Custom Distribution 50。API ティアはエンドカスタマー向けポータルを数え、5、25、100、Custom API は無制限です | 1つのアカウントで複数のアーティストに配信。プランごとのメインアーティスト枠が上限になります |
| YouTube Content ID | Content ID の登録はすべての配信プランで利用でき、当社自身の契約を通じて得た分では Content ID と UGC の収益の80%がアーティストに、20%が手数料です。つまり同じ割合です | Content ID は AMPLIFY+ と AMPLIFY Pro に含まれ、Starter ではトラック単位で計測。ただし素の AMPLIFY と Rockstar については同社のページどうしが食い違っています。食い違う記載は、それぞれの数字と出典ページとあわせて下のアドオンに関する項目にまとめています |
| リリース審査 | すべての配信プランで、配信前にすべてのリリースを人が品質、メタデータ、権利の観点で確認します。アカウントが審査免除の承認を受けている場合を除きます。つまり同じ姿勢です | 品質保証チームが、配信前にファイルとメタデータを確認します |
| 別のディストリビューターの併用 | こちらも非独占ライセンスです。同じリリースについて2社目のディストリビューターを使うことに制限はなく、契約終了後に独占が残ることもありません | 非独占ライセンス。ストアとの直接契約は認められますが、同じリリースについて2社目のディストリビューターは認められません。ストアが重複を取り下げるためです |
| サポートを使える人 | どのプランでも、チケットまたはメールでのサポートを利用できます | 加入者には直接のメールサポート、非加入者にはコミュニティフォーラム |
| 試し方 | セルフサーブのプランは7日間の無料トライアルから始まります。配信そのものはどのプランでも有料で、API と第三者配信にはオンボーディング審査と KYC/KYB が必要です | 無料の配信ティアはありません |
上記のiMusicianに関する11件の値は、いずれも同社の公開ページから取得しています(2026-09-23閲覧): imusician.pro/en/contact-us, imusician.pro/en/products/digital-music-distribution, imusician.pro/en/products/youtube-content-id, imusician.pro/en/support/faqs/article/can-i-distribute-multiple-artists, imusician.pro/en/support/faqs/article/can-i-split-my-revenue-with-other-people, imusician.pro/en/support/faqs/article/does-imusician-take-commissions-on-my-revenue, imusician.pro/en/support/faqs/article/how-can-i-change-my-subscription, imusician.pro/en/support/faqs/article/will-my-music-be-removed-from-the-shops-if-i-dont-renew-my-subscription, imusician.pro/en/terms-conditions, imusician.pro/en/terms-conditions-dd. 同社の一次情報ページから確認できなかった項目は、推測せずに省略しています.
お金の仕組み
料率と、当社が譲る点
まず譲る点から始めます。お金の話だからです。同社のコミッションに関する FAQ には「If you are subscribed to one of our AMPLIFY plans, no commission will be deducted from your sales revenue」とあります。つまり販売収益については、サブスクリプション中の iMusician の顧客のほうが、LabelGrid のセルフサーブの顧客より多くを手元に残します。当社のほうは、プランごとに公開された取り分です。あなたの手元に残るのは、Solo と Basic で85%、Pro で90%。Custom Distribution と API ティアでは、LabelGrid 自身の DSP 契約を通じて得たロイヤリティの95%が手元に残り、あなた自身の直接 DSP 契約またはあなた自身の Merlin メンバーシップで得た分は100%が手元に残ります。
見出しの料率の横には、両社に同じ料率のメーターがさらに2つ走っています。同社のコミッションに関する FAQ は、ソーシャルの収益化収入に20%、YouTube Content ID の収益に20%を「regardless of your current plan」としています。LabelGrid でも、当社自身の契約を通じて得た Content ID と UGC の収益の80%がアーティストの手元に残り、20%の手数料がかかります。同じ仕組み、同じ数字で、これはどちらかの得点ではなくこのカテゴリーの形です。
0%はサブスクリプション加入者の料率なので、それを前提に計画を立てる前に注意して読む価値があります。AMPLIFY のサブスクリプションの解約はダウングレードで行い、同社の変更に関する FAQ は「you must downgrade to the Starter plan」としています。そして Starter の顧客は、販売収益に10%のコミッションを払います。その間もカタログは公開されたままで、これは当社が約束している以上の内容です。
同じ公開 API
自社サイトに載せるカタログ
LabelGrid の WordPress プラグインは、リリース、アーティスト、ダウンロードゲートを6時間ごとに自社サイトへ取り込みます。どのアカウントでも、API プランなしで使えるので、ディスコグラフィーは今日から公開できます。@labelgrid/mcp サーバーと相棒の @labelgrid/cli は同じ公開 API を読み、API クライアントに必要なものをそのまま必要とします。有効な API プラン、API トークン、Node 20以降です。これがあれば、メタデータの一括変更をスクリプトで動かしたり、自分の AI クライアントに「先四半期のカタログの収益は」と尋ねたりできます。
レーベルとアーティストに
配信プランに含まれるもの
当社の配信プランは年額請求で、規模はトラック上限とレーベル上限で決まります。そこに含まれるもの。Dolby Atmos ミックスとハイレゾマスターの追加料金なしでの配信、すべての配信プランでの YouTube Content ID 登録(その収益には20%の手数料がかかります)、Solo ではなく Basic 以上とすべての API ティアで動く自動のロイヤリティ分配とアーティスト別の明細、そして配信前に人が品質、メタデータ、権利を確認する体制(アカウントが審査免除の承認を受けている場合を除きます)。
審査は差ではなく並びで、このようなページこそそれを声に出して言うべきです。同社の配信ページは「our dedicated Quality & Assurance team reviews your files and metadata to guarantee proper formatting and compliance with platform guidelines」と説明しており、同社の契約は音質や内容の問題を理由にリリースを断る権利を留保しています。両社とも、配信前にリリースを見ています。識別子も同じ話です。同社のレーベル向けページには、同社が「provide ISRC (International Standard Recording Code) and EAN (European Article Number) codes at no extra cost for all your releases」とあり、LabelGrid も ISRC と UPC のコードを追加費用なしで含めています。
試し方は両社で異なり、どちらも無料配信ではありません。同じ配信ページの FAQ がそれに直接答えています。「No, iMusician is not a free distribution service.」LabelGrid のセルフサーブのプランは7日間の無料トライアルから始まりますが、配信そのものはどのプランでも有料で、API と第三者配信はカード登録ではなくオンボーディング審査と KYC/KYB から始まります。いくつのレーベルを分けて持てるかが、ティアを決めるメーターです。Solo で1、Basic で3、Pro で5、Custom Distribution で50です。
ホワイトレーベル事業者に
1つのアカウントか、顧客ごとのポータルか
どちらの会社でも、複数のアーティストのためにリリースできます。違いは、そのアーティストたちがあなたのアカウントの中に住むのか、自分のアカウントを持つのかです。
料金ページの段階は、その会話の天井ではなく出発点です。アーティスト枠付きの1アカウントで事業に足りるのなら、同社のほうが回すのは簡単です。
API を使う開発者に
ドキュメントを読んでから、プランを買う
インフラは1か月ではなく何年も使う前提で選ぶものなので、意味のある問いは「契約前にどこまで確かめられるか」です。すべての配信プランとすべての API ティアの価格は、Custom Distribution と Custom API の開始価格も含めて料金ページに掲載しています。Engine のドキュメントは公開されていて、営業との打ち合わせなしで読めます。サンドボックスは購入前ではなくプランが有効になった時点で発行されます。当社の MCP サーバー @labelgrid/mcp は MIT ライセンスで、相棒の CLI @labelgrid/cli は同じ公開エンドポイントをラップしています。
送信側では DDEX ERN メッセージ群を使い、バージョン 3.8.2、4.3.0、4.3.1、4.3.2 に対応しています。逆方向の DDEX ERN 取り込みは、一度きりのカタログ移行でも SFTP や S3 の継続フィードでも、4つの API ティアと Custom Distribution で動きます。有効化にはサポートの対応と技術的なオンボーディングが必要で、有効にする場合は初回のセットアップ費用がかかります。
メーターははっきり把握しておきましょう。標準の API ティアにはトラック上限、エンドカスタマー向けポータル上限、そして月間のロイヤリティ処理上限($35,000、$115,000、$350,000)があり、継続的に超える状態は超過課金ではなくティアの相談になります。2026年9月23日に取得した同社の35ページは、アーティストとレーベル向けのセルフサーブのウェブ製品を説明したもので、開発者向け API、サンドボックス、公開 API ドキュメントのいずれにも言及していません。それが必要なものの一部なら、当社にではなく同社に直接尋ねてください。
iMusician が勝つところ
iMusician を選ぶべき3つの理由
iMusician のほうが良い答えになる3つの場面を、同社自身のページから挙げます。3つともお金の話で、3つ目は当社がしていない約束です。
このセクションは、当社が公開するすべての比較ページに置いています。信用できない比較には何の価値もありません。
どちらを選ぶか
iMusician を選ぶ場合、LabelGrid を選ぶ場合
自分の音楽をリリースしていて、できるだけ単純な買い物にしたいなら iMusician です。1リリースにつき1回の料金か、アーティスト枠が付いて販売に何も課金しない年額サブスクリプションかを選べます。誰にも支払いをしない年をまたいでカタログを公開し続けなければならないなら、同社を選んでください。同社の規約はまさにそれを約束しており、当社の規約は約束していません。
共同制作者への支払いのタイミングを自分で決めたい場合も同社です。同社の収益分配に関する FAQ には「no split earnings will be paid out automatically. You manage when and how payouts are made!」とあり、ときどき2人に支払うアーティストにとっては、それは作業ではなく主導権です。
逆向きに傾くのは、リリースが自分のものでなくなったときです。毎月4人の共同制作者に手作業で支払うのは仕事です。1つの共有アカウントから「うちのアーティストは先四半期にブラジルでいくら稼いだのか」に答えるのも、同じく仕事です。
どこを選ぶにしても、その前に
選ぶ相手に投げるべき7つの質問
他社と同じように、当社にも遠慮なくぶつけてください。