レーベル・ディストリビューター向けOctiive代替サービス
Octiiveはスイスを拠点とする配信プラットフォームで、現在はGoDigital Musicの傘下にあります。主要な音楽配信サービス全体への配信を、リリースごとの料金とサブスクリプションの手頃な価格で提供しています。手軽に幅広く配信したい個人アーティストに向いたサービスです。一方LabelGridは、本格的な運用基盤を必要とするレーベルやディストリビューターのために設計されています。フルREST API、マルチレーベル管理、ロイヤリティ計算、DDEXインポート、Dolby Atmos配信を備え、Spotify Preferred Providerの認定も取得しています。
機能を並べて比較
両者の違い
| 機能 | LabelGrid | Octiive |
|---|---|---|
| REST APIアクセス | ✓ api.labelgrid.comに公開ドキュメント | ✗ APIなし |
| Spotify Preferred Provider | ✓ あり | ✗ 掲載なし |
| ホワイトレーベル配信 | ✓ APIベース | ✗ 提供なし |
| マルチレーベル管理 | ✓ サブレーベル無制限 | 基本的なレーベル登録のみ(Executiveプランで$49のアドオン) |
| ロイヤリティ計算エンジン | ✓ 分配比率の設定、アーティスト別明細、経費管理 | ✗ 提供なし |
| DDEXインポート | ✓ DDEX 3.4〜4.3で取り込み | ✗ 提供なし |
| Dolby Atmos | ✓ 全プランに標準搭載 | ✗ 提供なし |
| WordPressプラグイン | ✓ スマートリンク、プリセーブ、カタログ同期 | ✗ 提供なし |
| YouTube Content ID | ✓ 込み(収益の80%をお渡し) | 1トラックあたり$5のアドオン |
| AIコンテンツ保護 | ✓ AI向けDSPへの配信はオプトイン制(初期設定はオフ) | AIに関する個別の規定なし |
乗り換える理由
Octiiveの先を求める理由
Octiiveは幅広いDSPネットワークへの配信を手頃な価格で提供しており、リリースごとの料金体系はたまにアップロードするアーティストにとって利用しやすいものです。しかし規模が大きくなるにつれて、特にレーベルを運営する場合には、その限界がはっきりと見えてきます。
本格的なレーベル向けの機能がありません。OctiiveにはAPI、ホワイトレーベル機能、ロイヤリティ計算エンジン、DDEXサポート、WordPress連携のいずれもありません。レーベル管理はExecutiveプランの$49アドオンに限られ、対応は5〜20アーティストまでです。本格的に運営するレーベルには、Octiiveが想定していない基盤が必要になります。
SpotifyのPreferred Providerとして認定されていません。OctiiveはSpotify for Artistsのプロバイダー一覧に掲載されていません。LabelGridのPreferred Provider認定は、メタデータの品質、コンプライアンス基準、不正対策をSpotifyが検証済みであることを意味します。
Dolby Atmosに対応していません。OctiiveはDolby Atmos配信を提供していません。Apple Music、Amazon Music、TIDALで空間オーディオが広がるなか、これは大きな欠点です。LabelGridはすべてのプランでDolby Atmosを追加料金なしで標準配信します。
GoDigitalによる買収で先行きに不安が残ります。Octiiveは2026年3月にGoDigital Musicに買収されました。買収によって料金、機能、利用規約が変わることもあります。LabelGridは独立資本で運営しており、親会社はありません。配信パートナーの方針が買収企業の優先事項に左右されることはありません。
収益分配の機能がありません。Octiiveは収益分配の機能について公に説明していません。複数のアーティストを抱え、分配比率の設定やアーティスト別の明細を必要とするレーベルにとって、これは欠点です。LabelGridはロイヤリティ計算エンジンを一通り備えています。
おすすめのポイント
レーベルのための本格的な基盤
LabelGridは、レーベルやディストリビューターが規模を拡大して運営するために必要なプロ仕様のツールを揃えています。自動化とホワイトレーベル配信に使えるフルREST API、サブレーベルを無制限に扱える本格的なマルチレーベル管理、構造化したカタログ移行のためのDDEXインポート、一通り揃ったロイヤリティ計算エンジン、Dolby Atmosの標準配信、WordPressプラグイン、そしてSpotify Preferred Providerの認定。複数のアーティストを管理するレーベルにとっては、ロイヤリティ計算エンジンだけでも作業の進め方が大きく変わります。分配比率の設定、アーティスト別の明細、経費管理が、手作業の表計算に取って代わります。アーティストは自分のロイヤリティ用ダッシュボードに直接アクセスできるので、個別の支払い問い合わせに対応する手間もなくなります。規模が大きくなるほど自動化が効いてきます。月に20トラックをリリースするレーベルに必要なのは、アップロードごとのWebフォームではなく、APIを活用したワークフローです。LabelGridのREST APIを使えば、配信を自社システムに組み込んだり、顧客向けのホワイトレーベルプラットフォームを構築したりできます。WordPressプラグインを使えば、レーベルのWebサイトがスマートリンクやプリセーブキャンペーンを備えたカタログの拠点になります。DDEX 3.4〜4.3に対応しているため、規格に準拠したディストリビューターからであれば、手作業での再アップロードではなく構造化したメタデータの移行でバックカタログを引き継げます。
実際にかかる費用
Octiiveの費用の内訳
Octiiveはサブスクリプション料金に加えて、トラックごとのContent ID料金と、サブスクリプション外のリリースにかかる手数料が発生します。
| 項目 | Octiiveの費用 | LabelGrid |
|---|---|---|
| Proプラン | $69/年 | 年額固定料金 |
| YouTube Content ID | 1トラックあたり$5(買い切り) | 80/20の分配、トラックごとの料金なし |
| プロジェクト単位の手数料 | サブスクリプション外のリリースに8% | リリースごとの手数料なし |
| Dolby Atmos | 提供なし | 標準搭載 |
| APIアクセス | 提供なし | フルREST API |
| マルチレーベル管理 | 提供なし | レーベル無制限 |
| Pro + 20トラックのContent ID | $69/年 + Content ID料金$100 | 年額固定のサブスクリプション |
octiive.comで公開されている料金に基づいています。
コンテンツ保護
AI時代に守られるカタログ
AIプラットフォームは音楽カタログへのアクセスを求めています。レーベルは、自社のコンテンツがどう扱われるかを正確に把握しておく必要があります。LabelGridは利用規約にAI向けの保護を明確に定めました。定義、配信の制御、そして配信のみを対象とした配信ライセンスです。
AI向けの配信はレーベル単位でもリリース単位でもオプトイン制です。初期設定はオフ。自動オプトインの対象外です。お客様が自ら選ばない限り、カタログ全体がリリースごとに守られます。
配信ライセンスの対象は配信のみです。LabelGridは、お客様が選んだDSPにコンテンツを届けます。AIの学習やそれ以外の用途を含むと読み取れるような曖昧な表現は一切ありません。
アーティストは、自分の作品が初日から守られていると安心できます。
世界へ
世界中のDSP
DDEX 4.3.2
規格準拠の配信
Spotify
Preferred Provider
LabelGridで使える機能
配信パートナーの独立性が大切な理由
独立性と長期的な安定性
2026年3月、GoDigital MusicがOctiiveを買収しました。買収は、料金、利用規約、機能、そして事業の方向性の変化につながることがあります。独立系のスイスのディストリビューターとしてOctiiveを選んだレーベルは、いまやGoDigitalの子会社を通じて配信していることになります。
LabelGridは独立資本で運営しています。メジャーレーベルの親会社も、買収企業も、利害が対立する投資家もいません。LabelGridを選べば、配信パートナーの優先事項はお客様の成功だけに向けられます。買収企業の広い戦略に左右されることはありません。
よくある質問