レーベルとプラットフォームのためのHorus Musicの代替
先に結論を。Horus Musicが売っているのは年額の配信サブスクリプションで、独立アーティストなら年£20でリリース数は無制限、トップページには「Keep 100% of your royalties. We don’t take a cut.」とあります。LabelGridが売るのは、レーベル、所属アーティスト、プラットフォームが土台にするインフラです。アーティスト別明細まで出るロイヤリティ計算、APIティアで使えるドキュメント付きのREST API、双方向のDDEX、そしてエンドカスタマーごとに独立したワークスペース。自分のレコードを出すアーティストなら、同社のほうが支払いは少なく、手元に残る額も多くなります。下の表にあるHorus Musicの値は、すべて同社の公開ページから取得したものです。
契約アーティストが増えると価格はどう伸びるのか
同社の料金FAQは、レーベル向けサブスクリプションのメーターを1つに定めています。「For record labels, the yearly subscription cost is dependent on the number of artists they have signed. Starting at £30 per year for x2 artists.」これは契約アーティスト2名の場合の同社の数字で、2026年9月23日に閲覧した18件の個別ページには、それより多い人数での価格が一切示されていません。LabelGridは、Custom DistributionとCustom APIの開始価格を含め、すべての配信プランとAPIティアの価格を、各プランのメーターと並べて公開しています。ですから買い手は、誰かと話す前に公開ページを見て自分の成長を試算できます。
出典付きで1行ずつ
両社が公開していること
以下のHorus Musicの値は、いずれも同社の公開ページから取得したもので、表の下に閲覧日とともにリンクしています。同社のページがその項目を述べていない場合、あるいは2通りに述べている場合は、どちらかを選ばずにその旨を書いています。同社の数字は同社が公開しているとおりポンドのまま、当社の数字は米ドルです。
| 項目 | LabelGrid | Horus Music |
|---|---|---|
| 料金 | 年額固定のプラン料金。すべての配信プランとAPIティアについて米ドルで公開しています。セルフサーブのプランはトラック数とレーベル数の上限で計測し、ProとCustom Distributionは上限を超えた分にトラック単位の料金が加わります(年間1トラックあたり$0.15と$0.25)。標準の3つのAPIティアには月々の処理ロイヤリティ額の上限が米ドルで加わりますが(Starter API $35,000、Growth API $115,000、Scale API $350,000)、超過料金はありません。継続的な超過は上位ティアへの相談になります | £20 / year(アーティスト) |
| 顧客の手元に残る割合 | 標準DSPロイヤリティのうち、SoloとBasicでは85%、Proでは90%がお客様に残ります。Custom DistributionとすべてのAPIティアでは、LabelGridの契約を通じて得た標準DSPのロイヤリティの95%、お客様ご自身の直接DSP契約またはSOBO経由で得た分は100%がお客様に残ります。SOBOが使えるのはCustom DistributionとAPIティアだけです。Content IDとUGCの収益のうち、LabelGrid自身の契約を通じて得た分には20%の手数料がかかり、80%がアーティストに残ります | 同社の公開する主張:サブスクリプションのプランではロイヤリティの100%が手元に残る |
| 価格の伸び方 | メーターはトラック数の上限とレーベル数の上限で、プランごとに公開しています。Soloが1レーベル、Basicが3、Proが5、Custom Distributionが50。APIティアでは同じ数字がエンドカスタマー向けポータルを数えます(Starter APIで5、Growth APIで25、Scale APIで100、Custom APIは無制限)。標準の各APIティアは、サポート経由でレーベル用ポータルの追加パックを1つだけ足せます(Starterで5、Growthで10、Scaleで25)。Solo、Basic、Proはレーベル数の上限に達したら1段上がり、1パックを超えたら答えは次のティアです | £30 / year(レーベル、アーティスト2名) |
| アカウントの構造 | アカウント内の各レーベルは独自のプロフィールと初期設定を持ちます。名称、ロゴ、メール、ウェブサイト、既定の主要・副次ジャンル、Pライン、Cライン、音楽出版社と著作権者、そしてプランの範囲内でどの配信先と収益化サービスを有効にするか。ロイヤリティ明細の書き出しは、収益をレーベル別に分けて出します。自動のロイヤリティ分配とアーティスト別明細はBasic以上とすべてのAPIティアで動き、明細の発行と共同制作者への支払いはLabelGridのプラットフォームが行います。Soloにはどちらも付きません。ImprintとAPIティアでは、エンドカスタマーはそれぞれ同じ機能を備えた完全なワークスペースで、親の下に継承されるプロフィールではなく、リセラーが組み立てるものです | アーティストのサブプロフィール、レーベルとアーティスト間の自動分配、役割ベースのチーム権限 |
| API、DDEX、連携 | 営業との会話なしにドキュメントを読める公開API。サンドボックスは有料のAPIプランが有効になった時点で開きます。配信の一部として、すべての配信プランでストアへのDDEX ERN納品。DDEX ERNのインポート(一度きりのカタログ取り込み、またはSFTPやS3経由の継続的なフィード)はAPIプランとCustom Distributionで、サポートによる有効化と技術面のオンボーディングを経て使えます。ERN 3.8.2、4.3.0、4.3.1、4.3.2に双方向で対応。Claude Desktop、Claude Code、Cursorなど任意のMCPクライアントにつながる公式のオープンソースMCPサーバー(MIT、npmの@labelgrid/mcp、公開MCPレジストリ掲載)もあります | 2026年9月23日に閲覧した18件の個別ページが説明しているのは顧客向けポータル。APIやDDEXに関する記載はありません |
| ホワイトレーベルのプラットフォーム | LabelGridのホワイトレーベルポータル、Imprint。お客様自身のブランドをお客様のドメインに載せ、エンドカスタマーごとに完全なワークスペースを用意し、リセラーのアーティストはリセラーのドメインで自分自身を登録できます。Imprintの価格は公開せず、導入時に範囲を決めて見積もります | ホワイトレーベルの配信・動画プラットフォーム。最短72時間で立ち上げ |
| ロイヤリティの前払金 | 提供なし。LabelGridはストリーミングロイヤリティを前提とした前払金を行いません | ロイヤリティの前払金。年間ストリーミング収入の最大8倍、マスターの所有は本人のまま |
| 音源フォーマットと高品位オーディオ | 完成したWAVまたはAIFFのマスターと、規格に沿ったアートワーク。ここは業界と同じです。加えてDolby Atmosの空間オーディオミックスとハイレゾマスター(ロスレス、FLAC、WAV)を、すべての標準プランとすべてのAPIティアで、追加料金なし、トラック単位の追加料金なしに納品します。Atmosにはステレオマスターとは別に、独自のISRCを持つADM BWFファイル(24bit LPCM、48kHz、Dolby Atmos Master ADMプロファイル)が必要で、Apple Music、Amazon Music、TIDALに対応します | WAVのみ、MP3は不可。アートワークは3000×3000、300dpi |
上記のHorus Musicに関する8件の値は、いずれも同社の公開ページから取得しています(2026-09-23閲覧): www.horusmusic.global/, www.horusmusic.global/apply-for-an-advance/, www.horusmusic.global/faq/how-much-does-it-cost/, www.horusmusic.global/faqs/, www.horusmusic.global/music-distribution/, www.horusmusic.global/white-label-music-distribution/。同社の一次情報ページから確認できなかった項目は、推測せずに省略しています.
料金のふるまい方
割合にならない定額
Custom DistributionとすべてのAPIティアでは、プラットフォーム料金は米ドル建ての年額定額です。規模に応じて段が上がりますが、カタログが稼いだ額に対する取り分に変わることはありません。これらのプランでは、LabelGrid自身の契約を通じて得た標準DSPのロイヤリティの95%がお客様に残り、お客様ご自身の直接DSP契約やSOBO経由で得た分は100%がお客様に残ります。SOBOはセルフサーブのプランではなく、Custom DistributionとAPIティアで動きます。
同じ料金ページで、話す前に確かめられることがあと2つあります。Dolby Atmosの空間オーディオミックスとハイレゾマスターは、すべての標準プランとすべてのAPIティアで追加料金なし、トラック単位の追加料金もなしに配信されます。一方、2026年9月23日に閲覧した同社の18件の個別ページには、Dolby Atmos、空間オーディオ、ハイレゾ納品への言及がありません。ISRCとUPCのコードは追加費用なしで含まれ、自動的に割り当てられ、移る場合もお客様のものです。同社のプランにもコードは含まれるので、これは当社についての事実であって、同社に勝っているという話ではありません。
この仕組みが意味を持たなくなるのは、階段のいちばん下です。当社のセルフサーブ3プランでは、SoloとBasicで85%、Proで90%がお客様に残ります。これは同社が公開している100%を下回り、しかも年額は同社の£20より高くなります。
1つの公開API
自分のサイトに自分のカタログを
LabelGridのWordPressプラグインは、リリースとアーティスト、そしてダウンロードゲートを6時間ごとにお客様のサイトへ取り込みます。どのアカウントでも、APIプランなしで使えるので、ディスコグラフィは今日にでも公開できます。@labelgrid/mcpサーバーはMITライセンスで公開MCPレジストリに掲載され、付属の@labelgrid/cliは同じ公開エンドポイントを包んでいます。どちらも、APIクライアントなら当然必要なもの、つまり有効なAPIプラン、トークン、Node 20以上を求めます。
配信プランの中身
1つのアカウントでレーベルが得るもの
当社の配信プランは米ドル建ての年額で、2つのメーターで規模が決まります。カタログが抱えるトラック数と、分けて管理するレーベルの数です。レーベル数の上限はSoloで1、Basicで3、Proで5、Custom Distributionで50。レーベルごとに独自のプロフィールを持ち、名称とロゴ、既定の主要・副次ジャンル、Pライン、Cライン、音楽出版社と著作権者、そしてプランの範囲内でどの配信先を有効にするかを設定できます。ロイヤリティ明細の書き出しは、収益をレーベル別に分けて出します。
自動のロイヤリティ分配とアーティスト別明細はBasic以上とすべてのAPIティアで動き、Soloにはどちらも付きません。動く場合は、明細を発行し、共同制作者に支払うのもLabelGridのプラットフォームです。お客様が一件ずつ手で送金する必要はありません。プランにはほかにも、追加料金なしのDolby Atmosとハイレゾ納品、そしてすべての配信プランでのYouTube Content ID登録が含まれます。LabelGrid自身の契約を通じて得たContent IDの収益は80%がアーティストに残り、20%の手数料がかかります。
リリース審査は差ではなく互角で、これは表に出しておくべきことです。同社の配信ページは「just in case our submissions review team spot any issues with your release」として余裕を持った入稿を勧めています。LabelGridの配信プランでは、納品前に品質、メタデータ、権利を人が追加費用なしで確認します。アカウントが自身の直接契約のみを通じて配信している場合を除きます。セルフサーブのプランは7日間の無料トライアルから始まりますが、APIにもサンドボックスにも届きません。
2つのアカウントの形
サブプロフィールか、1社ごとのポータルか
両社ともホワイトレーベルのプラットフォームを売っており、どちらも1つのアカウントで複数のアーティストのリリースができます。違うのは、そのアーティストがお客様のアカウントの中にいるのか、自分のアカウントを持つのかです。
ホワイトレーベルの価格は、どちらの会社も公開していません。Imprintは導入時に範囲を決めて見積もりますし、2026年9月23日に閲覧した同社の18件の個別ページにも、ホワイトレーベル製品の金額はありません。LabelGridは、すべての配信プランとAPIティアの価格を料金ページに公開しています。
買う前に読む
まずドキュメント、それからプラン
インフラは1か月ではなく何年も使う前提で選ぶものなので、有益な問いは、契約前にどこまで読めるかです。Engineのドキュメントは公開されていて、営業との会話は要りません。すべてのAPIティアは、Custom APIの開始価格を含めて料金ページに価格を載せています。サンドボックスはドキュメントとは別の話で、有料のAPIプランが有効になってから開きます。購入前ではありませんし、7日間のセルフサーブのトライアルでも届きません。
ストアへの納品は、配信の一部としてDDEX ERNのメッセージ体系を使い、すべての配信プランで動きます。逆方向のDDEX ERNインポートは、一度きりのカタログ取り込みでも、SFTPやS3経由の継続的なフィードでも、APIプランとCustom Distributionで動きます。有効化にはサポートの対応と技術面のオンボーディングが必要で、有効にした場所には初回設定費用がかかります。ERN 3.8.2、4.3.0、4.3.1、4.3.2に双方向で対応します。これは対応の表明であって、会員資格の話ではありません。
メーターも率直に書きます。標準のAPIティアはトラック数の上限、エンドカスタマー向けポータル数の上限、そして月々に処理するロイヤリティ額の上限を持ち、上限はStarter APIで月$35,000、Growth APIで$115,000、Scale APIで$350,000です。継続的に超過した場合は超過料金ではなく、上位ティアへの相談が始まります。2026年9月23日に閲覧した同社の18件の個別ページには、API、DDEX、ERN、サンドボックス、webhook、レート制限、MCPサーバーのいずれについても記載がありません。そこで説明されているのはアップロード用のダッシュボードと、My Client Zoneという顧客向けポータルです。開発者向けの経路が必要なら、その質問は当社ではなく同社に向けてください。
同社が勝っているところ
Horus Musicを選ぶ3つの理由
Horus Musicのほうが良い答えになる3か所を、いずれも同社のページから挙げます。2つはお金の話で、3つ目はLabelGridが売っていない商品です。
この節は、当社が公開するすべての比較ページに必ず置いています。信用できない比較に価値はありません。
どちらが合うか
Horus Musicを選ぶ場合、LabelGridを選ぶ場合
自分のレコードを出す独立アーティストで、いちばん単純な買い物がよいなら、Horus Musicです。年£20でリリース数は無制限、サブスクリプションのプランでは同社が公開する100%が手元に残ります。
ストリーミング収入を前提とした前払金が欲しい場合や、サブスクリプションより1回限りのリリースが合う場合も同社です。リリース単位の方式はシングルで£25、EPで£35、アルバムで£45。既存のアカウントに対して同社のサポートチームが設定します。
傾きが変わるのは、リリースが自分のものでなくなったときです。共同制作者4人に毎月手で支払うのは仕事ですし、共有された1つのアカウントから「うちのアーティストは前四半期にブラジルでいくら稼いだのか」に答えるのも同じく仕事です。
7つの質問
どの配信プラットフォームにも聞くべきこと
他社に聞くのと同じように、当社にも聞いてください。